山日和 -今日も いぃ天気-

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【 29日 暴風雨の稜線で。その1 】

朝4時半に聖平のテン場を出た時は まだまだ暗く
明るければ幻想的な立ち枯れの木々がなんだか薄気味悪かった。

濃いガスの為に辺りはなかなか明るくならず 
黙々とした樹林帯の登りに汗がにじんだ。

あまりに 静かすぎるので
立ち止まっては振り返ってみたり
熊鈴を自分でリンリンと鳴らしてみたりしながらゆっくりゆっくり歩いていく。

ようやく後ろから人が追いついてきて、そして私を抜かして行った。
前に誰かいるとわかるだけで 随分気が楽になる。
そこでようやく Tシャツの上に着ていた薄いフリースを脱いで ザックにしまった。

聖平を出発して かれこれ1時間ちょっとが経つが 周りは一向に明るくなってこない。

そして 森林限界を越えて 稜線に出た。

とたんに!! 強風!! 上から、下から、横から
四方八方から風が吹き付けてくる。
樹林帯を抜けて10m程進んで
「コレは、マズイ」
このままこの中を歩き続けては体が冷えるのは間違いないし
この先この強風の中ザックからウェアを取り出してまともに着ることなんか出来る気がしない。
と思い
樹林帯に戻り さっき脱いだばかりのフリースを着て
さらに湿っぽいガスが気になりゴアのレインジャケットを着たのだが 動きにくくなるのが嫌でレインパンツははかなかった。

風はどんどん強くなり 小聖に到着した時点で 数名が聖岳登頂を諦め戻っていった。
聖平から聖岳へピストンの予定で身軽の方がほとんどで
その先へ縦走予定のような重装備なのは私だけだった。

小聖から聖岳へは1時間強
ガレた痩せ尾根をハイマツの中を縫うように進んで行く。
強風の中 ハイマツに身を隠すことができて少し安心したが
そこを抜けると今度は遮るもののない砂礫の斜面を ただただ風に逆らうようにして登っていく。。。

強風は相変わらずだが
湿っぽい空気は霧雨に変わっていた。
少しずつパンツが濡れていくのが わかる。
マズイ マズイ
と、思いながらも レインパンツをはくタイミングがなかなかない。
強風の中 パンツを出そうもんなら風に持っていかれそうだ。
少し陰になるところがないか?と探しながら歩くのだがなかなかそううまいところがない。
背の低いハイマツだらけの中で
少しだけ
ほんの少しだけマシなところでザックを下ろし すぐにパンツをはきかけたがバタついて 
オロオロしているところへ後から追いついてきたご夫婦が手伝って下さりようやくなんとかパンツをはくことが出来た。

そして小屋を出てから2時間半ほどで ようやく聖岳の山頂に到着。
山頂は悪天候の中数名の人がおり
辺り一面真っ白な中 記念撮影をし、早々に戻っていく。
その後もパラパラと現れては記念撮影をし、戻っていく。

そう この先 兎岳へ向かう人は誰もいないのだ。

一瞬、聖平に戻ってしまおうかという考えも浮かんだのだが
「皆とは 予定が違うのだから」
と、兎岳への一歩を踏み出してしまった。




続く~☆




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by yumine160 | 2013-08-01 00:12 | 南アルプスの山

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